こんにちは
今日は、私が今まで受けた言葉の中で一番絶望を感じた言葉についてお話しします。
それはタイトルの通り、
「もし落ちたらどうする?」です。
この言葉は私が大学院入試の時の面接の際に面接官から受けた言葉になります。
まず背景を説明します。理系大学生は、4年間学生生活を過ごした後プラス2年間さらに大学院生として過ごすことができます。
大学院に進む理由としては
①研究の専門性が上がる
②就職しやすくなる(同大学の学部卒に比べて)。※ただし専門性の低い幅広い分野では若い学部卒の方が有利だと思います。
③給料(初任給)が上がる
この3つがあります。ただし私はこの3つに追加してさらに後一つ大きな理由がありました。
そうです!!働きたくなかったのです!!!当時の私は働くのが怖く、2年間さらに勉強できることをここから望んでいました。
ただし!!
私の大学は7割近く大学院に進学するのを希望していたため、その中の2割くらいは落ちてしまい定員の関係から本当に露頭に迷う人が出るような状況でした。
落ちた人はどうなるのか?というと
①他大学の大学院に入学する。
②院試後の8月くらいから就活を開始し、就職。(ほぼ周りの学生は就活を終えている時期)
③院浪する。
①はあらかじめ準備していないと、その大学の入試問題の癖もあるので対策が難しい場合もあります。
②は私の研究室の同期が選択しましたがその時期には人気企業の応募はほぼ埋まっており、厳しい環境の中就活を実施していました。
③は私の友達にいましたが、1年間とても不安に過ごしたことを聞いています。
さて、本題に戻ります。
このような背景があり、大学院入試は簡単には臨むことはできません。私はこの大学院入試を
「自由を得るための戦争」
と呼んでいました。
この戦いに勝つために私はやったことは以下の3つです。
1)過去問を入手
2)みんなが院試の何ヶ月前から勉強を開始しているか調査
3)TOEICを早めに受ける
この3つです。
1)に関しては、大学院ごとに問題に癖がある場合が多いです。その問題の傾向を知ることで、絶対に有利になります。
2)他の人が勉強を始めるのは、院試のどのくらい前かを調査します。私の場合は、大体みんな8月入試の1ヶ月前の7月頃から勉強を開始すると聞いていたので、そのさらに2ヶ月前の5月から勉強を開始しました。
3)TOEICは基本的に就活でも使えるので、ここであげておくことに対して損はないです。また、直前で受けるのは危険なので早めに受けた方がいいです。
私は、この時おそらく自分の人生の中で一番勉強したと思います。浪人時代より、はちゃめちゃに勉強しました。
ちなみに研究活動はというと、最低限に困らない程度に実施していました。残り時間は全て勉強時間に費やしていました。
そして、院試の2週間前にあることに気づきました。
もうやることがない・・・・。そうです。全てやり尽くしたのです。
そこからは過去問をずっと解いていました。
そして・・・・・
万全を期して院試を迎えました。出来栄えはなかなかできたと思います。
ですが、私は不安でした。なぜなら今まで、高校受験でも失敗し、大学も浪人し、自分が受かる未来が見えなかったからです。
院試には筆記試験が終わった後、面接試験があります。
ここで、私は悪魔の言葉をくらいました。
一般的に、面接時には面接官の教授達は試験結果が分かっていて、その上で面接を実施します。
つまり、この言葉は君は落ちた発言なのです。私は、一瞬で頭が真っ白になりました。
面接後に先輩にこのことを相談しました。
先輩は全員
と言いました。私はそれから結果が出るまでの約1週間何もする気が起きませんでした。
就活の準備も開始しなきゃと考えて、マイナビ・リクナビに登録しました。
そしてある日のことです。
元気がなく、昼間まで寝ていた日曜日のことです。大学からメールが届きます。
「あなたの点数は合格圏内に入っています。」という内容のメールでした。
私は生まれて初めて飛び上がって喜びました。
そして、思いました。
なんで、あの教授はあの時ダメだったらどうする?って聞いたんだろう?
なので、「落ちたらどうする?」という質問をされても100%不合格ではないです。経験者なので言えます。言われてもそこまで落ち込む必要がないということをお伝えしたく今日はこの記事を書きました。
また、院試は早めに勉強を開始するのをお勧めします。
ちなみに、大学院入試はそれぞれの大学によって大きく性質が異なり、ほぼ全員が合格できる大学もあるみたいです。
今日は「社会人大学院」を網羅した本をご紹介します。
社会人から大学院に通いたい方向けに日本のほぼ全ての大学院情報が掲載されています。値段も安いので、お勧めできる1冊です。
院試あるある
二十歳越えの学生が受験のために親にゲーム機を隠してもらうが、本気で探しに行っちゃう あるある〜